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ドラマ記 ネタバレしかない

愛すべきクソ野郎のこと大好きなせいで(今のところ)人生狂ってなくてよかった(離婚しようよ 見た)

 

「離婚しようよ」は脚本を宮藤官九郎大石静が交換日記みたいに順番に書いたホームコメディ。世間体のためおしどり夫婦を演じている新人議員の大志と売れっ子俳優のゆいが、選挙のためでもスポンサー契約のためでもなく、自分たちのための離婚に向かっていくおはなし。

 

わたしは宮藤官九郎の大〜〜〜ファンだから楽しみにしてた!おもしろかった

 

前半はとにかく大志のお手本のようなダメさ(おバカ…)をドシドシ見せられて最悪だな〜!と思ってるんだけど、こちらもおバカなのでだんだんほだされたし公開討論は正直ちょっと泣いた

 

まあこんな38日そこらで人間が変わるなんてないんだけど、でもその人が一番に輝いているところを見て考え直しちゃうっていうのは実際にたくさんあるんだろうなー

わたしもなにかに一生懸命になって輝きたいなー

 

わからないけど結婚って(恋愛もか)、輝いてないとき/情けないときのその人をどれくらいいいなと思えるかで続くか続けられなくなるか変わってくるかもね(かもね)

ゆいが大志をすてきだなと思い直したのは選挙中だったし(はじめは違った?)、大志がゆいをきれいだなと思うのも大体いつも人前でおしゃれで笑顔でキラキラのときだったもん

 

はじめの不倫バレが原因で、ゆいが大志だけに見せる笑顔はなくなって家での会話もなかったし、ほんの時々の会話もすればするほどイライラするし、ふたりともどんどんかわいくなくなって……

 

マジで、自分がかわいくしていられる相手と一緒にいよう。やさしく・なかよく・かわいくのやなか宣言です

 

最近「あなたがしてくれなくても」のエンド(別れる別れる言って散々ドロドロに揉めた挙句復縁..)見たばっかりだったから、もしかしてこれもその流れ?!勘弁してよ!と思ったけど、ちゃんとスッキリ終わってよかった。

 

離婚届出すのあっけなすぎる描写ってドラマで何度も見たことあるけどほんとにそうなのかな……婚姻届もまあそうだしおんなじようなものか

 

「もう一回結婚するなら、大志とかなって思うよ(キュルン)」とか言っておいてちゃっかり新しい恋人がいるゆいよかったなー〜 仲里依紗ラブ

 

わたし友達に何度も「松坂桃李のこと好きでしょ」って言われたことあるんだけど全然そんなことなくて本気で「なんで?」って思ってたけど、あまりに演技が良くって今回好きになりました。かっこわるくてかっこいいのを演れるのって一番かっこいい!情けなくて素直で一生懸命でスケベでバカなの、最高だよ。不倫はダメだけど

 

しかしダブル不倫ものでこんなにドロドロしてない作品これまであったのかな?わたしははじめて見た気がするし、人間くさすぎてよかった

 

大志も恭二も想田も、愛すべきクソ野郎だったな。なんで愛すべきクソ野郎のことがこんなにも好きなんだろう。本当のクソ野郎を本気で好きになって人生終わったりしてなくてよかった。ドラマの中でクソ野郎が愛らしく見えるのは脚本、そして演出があるからであって、現実には演出もなにもないからね。演出家付きのクソ野郎に出会ったことがなくて本当に助かった。

 

恭二の「これ、俺の気持ち」おもしろすぎる、、いい奴だった。正直でかっこいいのはあなたもだよ

 

宮藤官九郎大石静も)が書く愛すべきクソ野郎大好き!ありがとう!

 

 

(クソ野郎とこんなに文字にしたのははじめてでドギマギし、反省しています)

 

あなたにはあなたの (愛だと言って 見た)

 

「愛だと言って」は、復讐から始まるラブロマンス。静かできれいで丁寧でとてもよかった…。毎週水曜日に2話ずつ更新されるのを、夜にじっと見た。

 

かつて愛人と家を出て行った父親が、不在ながらもずっと家族に影を落としていて、3人姉弟のまんなか・次女のウジュは家族を守り抜こうと懸命に生活をしている。

 

父親とその愛人への復讐を誓い、家族のためにコツコツと自分を殺して生きてきたウジュの、目と言葉の鋭利なこと、、

ドンジンに出会ってからのウジュの心の移り変わりが美しくて、ほんとにみんな見てほしい。イソンギョンがいい役者さんすぎる。

 

初めてドンジンに会ったウジュは拍子抜けする。復讐のし甲斐なさそうというか、すでに不幸と孤独を背負っていて、本当にこの人はあの人(愛人ヒジャ)の息子なのか?と。

 

ウジュはドンジンのことを少しずつ知るたびに惹かれてしまうんだけど、復讐心が愛情に似たものに変わりつつあることに先に気付くのはジュンなんだよな…… 切ない(このとき私はまだジュンがウジュのことずっと好きなんじゃないかと思ってた)

 

あの時ジュンが「本当にきづいてないのか?」って聞かなければ、ウジュの気持ちが溢れちゃうことも、そのあとドンジンに会いに行くこともなかった気がする。気持ちって言葉にすると余計に確固たるものになってしまうものだし..

 

「私はただ、試験をやめて家出したジグより、私に干渉するアンタより、いくつも年下の男と付き合ってるヘソンより、病気のお母さんより、あの人の方がちょっと心配なだけよ」

ここ本当によかったな〜

 

ほかの誰よりもちょっと心配なだけ。それが愛だったんだよなウジュの…

 

「私のことを絶対に好きにならないで。あなたさえそうしてくれれば問題ないから」

これもすごい。

 

ふつうあの目であんな風に剥き出しの言葉を突きつけられたらたまったもんじゃないと思う。それを受け入れた(耐えたというか)ドンジン……泣

我慢や"知らないフリ"が原因で大事な人を失ったこともあったけど、あれが唯一彼の持ってる戦い方だったんだな。自分でも許せていない部分であるからこそ、それをウジュに指摘されたとき感情的になったんだとおもう。

 

ウジュはウジュで愛想も笑顔も優しさも安売りせず弱みをみせないようにすることが彼女なりのやっていき方だったからお互いが違いすぎてやきもきするけど、ウジュの言葉やドンジンの態度がお互いを静かに励ますようになり、そばに居たいと思うようになる。

 

やっぱりウジュが「本当はだめ」とわかっているからこその距離感が、悲しくも美しくて…

 

設定だけ見るとドロドロで暗くてじっとりしていて本当にしんどいけど、それを感じさせないというか必要以上に見せず(韓ドラにしては珍しく煽るような演出もほとんどなく)、その現実を生きている登場人物たちの静かな必死さ・切実さが描かれていた。

 

後悔・憎しみ・悲しみ・不安と、どうしようもなさが全員にあって、全員がそれをどうにかしていこうとする(関係性の変化によってどうにかなっていく)ところが最終回にかけて見られてよかった。ヘソンがやっと"長女"になっていくところも、ヒジャが初めてドンジンの言葉に耳を傾けて自分を省みたことも、ドンジンが毎日を楽しく生きていいんだと思えたのも、、

 

お母さんは「なぜあの子にウジュ(宇宙)なんて名前をつけてしまったんだろう。ヘソン(彗星)もジグ(地球)も、ウジュがいないと存在できないじゃない」と言ってたけど、ふたりとも自分の小さな世界を自分のやり方で守っていたよ。ウジュも、ドンジンとのことを家族で乗り越えたことでちゃんとそれに気づいたとおもう

 

 

最後のシーンも本当にきれい!ライブのオーディエンスが消えて、やっと世界に二人になれた。ドンジンがジグに贈ったギターが微かな望みとなってふたりをとおくで結びつけてくれていて、ちゃんと引き合わせてくれたんだな

 

こんなにも繊細に言葉を紡ぐふたりを、ドラマでなかなか見ることがないなと感動した…。小さな変化を大きく描いたすてきなドラマだった!本当におすすめ

 

あのコンビニの外にある机といす、日本でもやってほしいな

だれも欲しくないような小さな優しさでも、私はそれが欲しい (ユミの細胞たちS1, S2見た)

 

「ユミの細胞たち」はキムユミの恋愛を描いたラブコメディ。人間の世界とは別に、ユミの細胞たち(愛細胞、理性細胞、感性細胞など…)が過ごす村もアニメーションで描かれて、自分の持つ細胞の性格から逃れられない現実も見せつけられる。。

 

S1でクウンとの、S2でユバビとの恋の様子がそれぞれ描かれるわけだけど、とにかくこの男ふたりが正反対すぎて、もちろんユミとの恋模様もまったく異なってくる。

 

ので、このドラマを見た友達と、ウンがいいかそれともバビなのか… ウンのなにが許せないのか、あのときどうしてたら別れなくて済んだのか…!と話しているうちに、自分の・友達の価値観だったり恋愛に求めるものがどんどん浮き彫りになってしまうのですごく楽しくて白熱しちゃう。

 

とにかくわたしはウンが好き!バビ派に何度もボコボコにされたけど……(ユミは結局どちらとも別れてるのでどっちがどうということもないんだけど)

 

ウン派かバビ派かを語る上でどうしてもテーマになるのが「あんなに高〜いプライドの持ち主と一緒にいられるか?」と、「モテる男(優しい男)と付き合えるか?」このふたつ。

 

 

まずひとつめ、「あんなに高〜いプライドの持ち主と一緒にいられるか?」だけど、ウンのプライドの高さにはたしかに困り物だし、これのせいで別れることになるんだよね。

 

会社がうまくいっていないことをユミに隠していて(ユミは別れてから知る)、それのせいで、住む場所のこと・結婚のことなど、30すぎの女の子にはあまりにもデリケートな部分でユミを傷つけることになり、そのまますれ違ってしまう。

 

要はカッコ悪いところをユミに見せたくなかったんだよね!!!

 

でもこれはウンだけじゃなくユミもよくなくて、ウンが言葉足らずならやんわり質問して探ってみたり、すればよかったじゃないか。一生一緒にいたいと思うくらい好きなんだったら、もうすこし寄り添えばよかったじゃないか……ウンがかっこつけなの知ってるなら、かっこつけさせてあげればよかったじゃないか…!

 

と、わたしは思いましたが、バビ派のみなさんには、あんなの無理!と一刀両断された。

 

たしかに結婚のことに言葉詰まらせたのはよくなかったよ。でもあそこで適当なこと言って流したりできないところもウンの良さだと思うんだよ!不器用なんだもん!ユミもそういうところが好きだったんでしょ!?(過激派)

 

ふたりの別れるシーンは本当にしんどかったなあ。擬似失恋ですよ。

 

 

つぎにふたつめ「モテる男と付き合えるか?」ですけど、これどうなんだろう。

 

「なぜかモテる人」っていうのはいて、まあそれはそれで厄介かもしれないけどバビはとにかく全員納得のモテ男で。なんでもそつなくこなすし、柔らかい物腰と雰囲気で人をひきつけるし、好きな子にもそうでない子にも優しくできる。

 

好きな子にもそうでない子にも優しくできる………

これが問題。

 

バビの異動先のインターンのダウンにバビはすごく親切で、でもバビは誰にでも優しいから他意はないんだろうと、彼女のユミも思うしかない。(彼女が自分に言い聞かせないと納得できない状況にしてる時点でわたしは嫌)

 

でも!寒い日の夜にたまたま会ったダウンに、バビは「寒いでしょ」と上着を貸してあげる。。これにユミはひっかかるんですね〜。鋭い女!

 

というのも、バビは前にユミに上着を貸してくれたことがあって、それはユミと付き合う前のこと。あれはわたしに好意があったからしたことなのか?今回ダウンに上着を貸したのは?ただの親切心なのか?

 

それが気になったユミがバビに放った「わたしのこといつから好きだった?」という質問だけど、これの真意はお話の中では語られない。バビはなんとなくかわすけど、ウンだったら絶対かわせなかっただろうな〜〜また言葉を詰まらせてユミを傷つけていたことでしょう。

 

ふたりはそのあと別れたりヨリを戻したりして結局やっぱり別れるけど、バビが大人だったこともあって、ウンとの別れよりもスッキリと迎えることができてよかった。

 

わたしはバビのこと好きじゃないけど、仕事をやめて作家活動をすることを応援してくれたり、夢を追う辛さに寄り添ってくれたりして、それは本当に素敵だったな。

 

 

ウンとバビのことばかりになってしまったけど、セイとのことでウンと揉めた時、ふたりの前でユミがウンに言った「これはあなたのために言う。この人は、あなたの相手がわたしでもそうじゃなくても同じことをするよ。あなたの大事な人を遠ざけるの」的なセリフには痺れた。ユミは、恋愛体質なのにちゃんと最低限のラインで自分を大事にできるところがかっこいい。

 

だからウンともバビともちゃんと別れられた。恋がなくてもいいんだよ!

 

 

モテてしまうのはその人の罪ではないけれど、わたしは誰にでも優しい人はいや!わたしにだけ優しくしてよ!と思ってしまう。というか、わたしだけが気づく小さな優しさしか持ってなくていい。だれも欲しくないような小さな優しさでも、私はそれが欲しいと思うから、恋人なんじゃないかな〜

 

だからわたしはウン派です!高らかに!

 

ユミ役のキムゴウンのファンミーティングにウン役のアンボヒョンとバビ役のジニョンがゲストで来ていて、キムゴウンが「ウンとバビ、どっちと付き合いたいですか?」と聞かれたけど鼻で笑ってどっちも一蹴して、アンボヒョンとジニョンが泣いていたのが最高でした。ありがとうキムゴウン

 

ユミの細胞たち、自分にとってとても大切なドラマのひとつになってしまったな〜!

感想として部分をとりだすとすごくシリアスに思えるけど、リアルなラブコメとしてはかなりポップでコメディー要素も強くて、普段韓国ドラマ見ない人でも楽しめるような作品だった。

これからもみんなにおすすめして、見てくれた人とウン派かバビ派か、何度でも語り明かそ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

男子小学生のこころ(直ちゃんは小学三年生 見た)

 

直ちゃんは小学三年生は、小学三年生の直ちゃんとその友達のきんべ、てつちん、山ちょの日常を描いたほっこり系のお話。なんですが、直ちゃんは杉野遼亮、きんべは渡邊圭祐、てつちんは前原滉、山ちょは竹原ピストルと、大人が本気で子どもを演じているふしぎドラマ。

 

オープニングがまたokamotosでね!超よかったです。映像も。

 

しかしね、はじめこそ、どう考えてもランドセル小さすぎでしょ!と思いながら見てるんだけどだんだん本当の小学生に見えてくる……俳優さんってすごい……

 

とにかく、良いドラマだった。というか男子小学生に対する憧れが溢れた。

 

なんなんだろうこれは、ただの小学生の日常を見せられてるんだけど、あのなんともいえない子どもながらの強がりだとか言いたいことうまく言えなかったりとか、毎回ちょっとウルっとくる。

 

まず3話目がとても好きでした。

これはわかりやすく女子と男子の話で、女子が学級委員の交代を求め、男子とバトるお話。

ゴミ拾いのシーンでは「もう!男子も手伝ってよ!」もしっかりありました。後々この「手伝って」っておかしいよね、もともとみんなで一緒にやることなのに。って塩山さんが言うんですね。感動した。

この回は山ちょの優しさと直ちゃんの素直さがよ〜く見えた回で、わたしは2回泣きました。

 

なんで女子って先に大人びてしまうのかな?もちろん女子だって小学三年生じゃまだまだガキンチョのはずだけど…ズルくない?男子!いいなー

 

小学生ってなんであんなキャラ立ちするのかな?クラスの中で自分がどんなキャラとして存在すべきか、どうやってなら存在できるかずっと実は考えてるのかな?

わたしは小学生のときエセ優等生をやってたけど、もしもう一回やり直すならちょっとアホで心優しい足の速い男の子になりたい。全員そうだとおもうけど。

 

 

全然関係ないけど、恋するなら相手の小学生時代を想像できる人としたい。

鼻の穴に砂いっぱい入ってたり、ズボンのおしりに穴空いてたり、謎の遊びで友達と揉めてピーピー泣いてたりする姿を想像できるかどうかは大事だと思うな……みんながみんな鼻の穴に砂入れてはいないと思うけど……

 

もちろん子どもは素直な分残酷なところもある。てつちんのお兄ちゃんのことをてつちんの前で悪く言ったりとか(隠れて言うよりいいけど!)、家柄のことをどうやら言ったりとか。

でも子どもの頃にされて嫌だったことって結構大人になってからも忘れてなくて、自分は同じようなことしないようにしようって気をつけられてる気がする。

あと子どもの頃自分がしてしまって後悔してることも、同じように忘れてない気がするな。

 

あーあと5話もよかった。

いつも行ってた駄菓子屋のパリばあが亡くなってお店が閉まり、店先に貼ってあった張り紙をみてパリばあにも名前があったことを知るの。

そこから続けざまに彼らの大事なものがなくなって、みんなで弔うんだけどその姿が愛おしくてしょうがなかった。特にあの鍵盤ハーモニカ……。

不吉なことが続いたことで、山ちょが風邪で学校を休んだのも心配になったみんなが山ちょの家に急いで行くところもよかった。

 

子ども心に、素直な心に触れてしまった。出演は全員大人なのに……。

わたしは子どもの頃のことなんてほとんど忘れてしまったけど、忘れててもきっとちゃんと積み重なってると信じたいし、できれば今後も小学3年生くらいのマインドですべてをやっていきたいよね。

 

 

 

運命のかかわりあい(海街チャチャチャ 見た)

 

海街チャチャチャ見ました…。Netflixシリーズ毎週土曜日更新。毎週毎週楽しみに待ってたのに、終わってしまった…

これもスタジオドラゴン制作。さすがとしか言いようがない。

 

ソウルで雇われ歯科医としてバリバリ働いていたヘジンがひょんなことから田舎町コンジンで独立し、歯科医院をはじめる。ヘジンがそこで出会う街の人たちと関わっていく、また街の人たち同士のお話でもあり、本格ラブコメである。

 

とにかく街が魅力的で!海がきれいで、人があたたかくて。

でもそういう素晴らしいところって旅行先とかで感じる非日常であって、生活しようとするとやっぱり田舎町というのはどうしても、それまで都会でやってきた人間には馴染みづらい部分が多くある。それにぶつかるヘジンを最初から助けてくれたのがホン班長ですよ泣

 

ホン班長、なにがいいんだろうなー。ただ優しいだけの男の人ではなくて、例えばヘジンが最初のシーンで海に靴流された時も特に慰めの言葉とかはなかったし。なんなら言い方はぶっきらぼうだし「それくらい貸してあげなよ!」っていう額のお金も貸してくれない(むかしはコンビニで助けてくれたのにね!)。でもその日一日ヘジンのこと気にかけてはいて、結局助けてはくれる。この謎の線引きに惹きつけられたのかな〜〜〜。

とにかくこの街に、ホン班長のこと好きな女の子がヘジンの他にいなくてよかった!

 

まあヘジンは最初街に来た時は感じ悪かったよね!でも嫌なやつではなくて、ごめんなさいもありがとうもすぐに言えるし意地っぱりなようで実は素直でかわいい。それが街のみんなにもちゃんと伝わって、じんわり街の仲間入りしていく様子は見てて嬉しかった〜。

ヘジンの歯科医としてのエピソードは少なかったけど、ガムニさんのインプラントの話とジュリの八重歯の話はどちらも彼女の人となりを表していてとてもよかった。ていうかダンスが最高だった。

 

というか、失恋して泣きついてくるミソンのような友達がいる人が悪い人なわけはなくて!わたしミソン好きだな〜〜〜いいところしかないもん。

わたしも友達と恋バナしたい。友達と恋バナしたい!!!

ヘジンはまわりから世話を焼かれる天性の才能を持っているとしか考えられない。学生時代、雇われ時代とバリバリひとりで頑張ってきたとは思えない天真爛漫さがあって、でもその強さから覗く儚さも絶対あって、ホン班長が最初海で気になったのもそういうの見抜いてたからなのかな〜。

ヘジンにミソンみたいな友達がいて本当によかった。

恋を多くしてきた女の子が硬派で優しすぎる警察官を好きになっちゃうっていうのも最高だった…

ミソンとウンチョルのカップル可愛すぎる。飛び級

ウンチョル、草野マサムネに似てる。

 

前半は街の人たちの人となりを紹介しつつヘジンが街に馴染んでいき、だんだんホン班長のことが気になってくる。ふたりが近づきつつある時にやってくるのがチPDです。。

チPDはヘジンとのエピソードより最後ワンさんへの気持ちに気づいていく部分の方が10倍魅力的だったな!恋はタイミング。こういうことです。

 

無事くっついてからのホン班長とヘジンは本当にかわいかった〜!やっぱこういうの日本のドラマに少なすぎると思う!!だから若者はクールな恋愛をしがちになってしまうんじゃないですか?知らないけど

同じ街にずっといるくせに「会えない・さみしい・声がききたい・顔がみたい」いい大人がわがまますぎて側からみたらやってられないけど、大事なのは当人たちが「お互いに」そうということですよね…。

やっぱり「会いたい」と言ってくれない人に「会いたい」とは言えないし、「甘えさせることができる」というのは男女ともにすばらしいことだ。

 

でも、お互いに正直な付き合いをしていると信じていたヘジンがホン班長の空白の5年間に言及してからというもの、辛かった……

 

このドラマのすごいところだと思うのだけど、ホン班長の抱えている重し、闇?の匂わせはだいぶ序盤からあって、確かにその度「ああ、この人にもなにか秘密があるのねドキドキ」とはなるんだけどメインのエピソードが充実しすぎて忘れがちになるということ。

だから合間合間に挟まるその唯一シリアスなシーンこわくてこわくて。

最後そこを紐解いていくわけだけど、ヘジンは結局立ち入りすぎもせずきちんと話を聞いて必要な時にそばにいてあげられてすごく偉かったなー。わたしだったらこうできるだろうかと考えてしまった…。

しかし、あの時のあれあなただったのね!エピソードが多すぎて、ホン班長を救い出すために、ホン班長と家族になるためにコンジンにきたとしか考えられない。

 

街のみんなが本当にみんな好きになってしまった。登場人物が多いとその分最終回でするさよならが増えるから辛い…。

小さな街には海はあってもデパートはないし、煌びやかな夜も華やかなデートもないけど、自分の周りにいるひとりひとりがよく見える。

わたしなんて同じマンションに住んでる人の名前すら全く知らないし、特に今なかなか人と会えない時期だからこそ、人同士のかかわりあいの素晴らしさをバシっと見せつけられてしまった。

街で起きたことならどんなに小なことでも嬉しいならみんなで喜ぶ、悲しいならみんなで悲しむ、困ったならみんなで解決する。

わたしはいつかこの辺りを離れて静かなところで暮らしたりするのかな〜と先のことをすこし考えてしまいました。

 

ここ最近見た韓国のドラマの中で一番好き!もう一度見ます。

 

 

 

 

姉ちゃんほしい(僕の姉ちゃん 見た)

 

ドラマ「僕の姉ちゃん」は、「これは、僕と僕の姉の、束の間の二人暮らしの記録です。」という弟の語りからはじまる、そのとおりのお話。

 

超よかった……。オープニングとエンディングもよかった!ハンバートハンバートの恋の顛末と、オカモトズのsprite

 

束の間の二人暮らしというのは、父親が海外に赴任するのに母親がついていったので期間限定ということで、両親が帰ってくるころにお話も終わる。

 

姉と弟はふたりとも会社員で、ふたりとも恋をしている。

弟は頼りなくて、ブナンな男子で、でも仕事を頑張っていて、優しい。

姉ちゃんは、女の「女」の部分をきちんと持ってて弟に対してそれをあけっぴろげにしていて、話がおもしろい。弟に、女子はね、とか女はね、とか、秘密をどんどんバラす。

彼氏じゃない人もデートをしちゃったりして、なぜそんなことするのか、弟に正論ぶって「弟よ、」とか話したりする。

 

こんなにみんなと見たくなるような話題(男と女と仕事と恋と)を扱ってるのに、でも夜中にひとりで見たくなるようなふしぎな作品だった。

 

あと出てくる人たちの服がぜんぶかわいくて最高。弟が着てたしましまのTシャツカラバリでほしい。

あと家もすてき。鵠沼駅から歩いたところで、たぶん海にも歩いていける。古い一軒家で冬は寒そうだけどお庭もついていて、縁側でワイン飲んだりしてて、いいな〜〜!

 

ふたりとも毎日、恋になやんでため息ついたり仕事がうまくいかなくて落ち込んだり、上司に怒ったり、デートが楽しくて機嫌が良かったりとても忙しい。

夜ごはんはそれぞれ自分の分を用意するんだけど小さなローテーブルで向かい合っていろんな話をする。

 

ふたりの超いいなと思ったところは、どちらかが話を聞いて欲しそうな素振りをするときちんと「なに?なんかあったの」って面倒くさそうに聞いてあげるところ。時々デザートとか買ってきて、なんとなくはげましてくれる。

恋人同士だったらこうはいかないよね〜

 

忘れたくなかったやりとりやセリフを書いてもう終わりにします……

 

 

「ほうれん草湯掻いてる、ってなに」

「え?こういうかわいい感じうけるかな〜って」

「そういう女のこと全否定してなかった?」

「恋愛対象じゃない人になら、いいの」

「え?なんで恋愛対象じゃない人にそんなことすんの」

「人生の………アクセント?」(わかる)

 


「あんたのいいところは、別にあんたが知らなくたっていいんじゃないかい?」(泣)

 


「なんのためでもないのが恋。でしょ」(すばらしすぎる)

 

 

「運命の反対語ってなんだとおもう?」

「自由」(即答なのがかっこいい)

 

 

「ストールの巻き方の本を持っている姉ちゃんの、ストールの巻き方はいつも同じです」(これが姉ちゃんの人となりをとても表しててよかった)

 

 

「(自分にしかできないことなんてなくても、)絶対やらないことを、決めることはできるんじゃない?お世辞を言わない、とか。長い時間かけて、自分の売りにしていくわけさ」(泣)

 

 

 

 

 

場所と食べ物のパワー(パンとスープとネコ日和 見た)

 

場面は小林聡美さん扮するアキコの母親が急死するところからはじまる。それまで敏腕編集者として働いていたアキコが仕事を辞めて、母親が営んでいた定食屋(よるは居酒屋?)を改装して自分のサンドウィッチ屋さんをはじめていくお話。

 

小林聡美とサンドウィッチ、本当に相性がいいな〜。そしてとてもおいしそう。

 

もともとアキコの母親がやっていた居酒屋、そして新しくアキコがはじめたサンドウィッチ屋がある街にただようあったかいような、お節介なんだけど不思議と嫌じゃないような雰囲気が、登場人物とお話から伝わってくる。

 

というかアキコがほんとうに無垢で真っ直ぐにしているから、まわりの人が色々話したり首を突っ込んだりしてしまいたくなるかんじがあったのかな。

 

とにかく今の私には登場人物がみ〜〜んな羨ましく見えてしまって。

 

まず山田さんとスダさんは、おじさんになってからも近所に仲のいい友達がいるなんて羨ましい。ふたりともタイプはちがうのによく一緒にいて美味しいものを食べてる。

もともとはアキコ母のお店の常連さんで、アキコ母が亡くなってからもなにかとアキコのことを気にかけてくれている。

わたしははじめ、あーめんどくさい感じのおじさんなのかなと思ったんだけどアキコは全然そう思ってる風ではなくきちんとありがたいと感じていて、それがすごいなと思った。おじさん二人組も、アキコも。

同じ場所にずっと居続けてくるってこういうことなのかしら。

 

サンドウィッチ屋のすぐご近所にある喫茶店ハッピーのママはすごくかっこよくって羨ましい。

「閉まってるお店があるとこの辺りの雰囲気が良くないのよ」とか、「商売はそんなに簡単じゃないのよ」とか必要以上に口を出してくるんだけど、それはアキコのことを気にかけているからで。

でもこういう人が愛されながらそこでお店を続けられるのは、もちろんその人の人柄もあるけど「口は悪いけどいい人なの!」と言ってくれるバイトのユキちゃんみたいな人がそばにいるからというのもあるんだろうな。

ユキちゃんがバイトを辞めて自分のやりたいことを探しに行ってしまったときも、ママはサラッとしていて、私は一人でもやれるのよと……かっこよかったしユキちゃんのことを信頼してたのがよくわかって泣けた。戻ってきてよかったなー。

 

アキコのお店のはじめての従業員のしまちゃんは、あんなすてきなお店の求人に巡り会えて羨ましい。

アキコがバイト募集しても「なかなか合いそうな人がみつかならくて〜」と言ってるところに面接に来て即採用になった素直な女の子。

背が高いんだけど存在感がありすぎず、お店にすぐに馴染んでしまった。30歳手前の大人なのに、高校生にも見える。

なんだかこの場所が好きなんですよね〜と言っていて、理由はわからなくても居続けるその自由さが素敵だと思った。

あとしまちゃんの植物に関するエピソードはよしもとばなな感があって好きでした。

 

アキコはとにかく、行動力や実現力が羨ましい。お母さんを亡くしてすぐなのにきちんと次どうするか考えて、そして決断できて、自分のものにしてカッコよかった。

でもあまりアキコががんばっている姿は描写されなくて、あくまでも自然にできることをできる範囲内でやっていて無理はしない。

かもめ食堂もそうだったけど、無理はしないし「違うこと をしない」というのはこのお話にも通づるところだったなー。

このお話は場所のお話だったかなと思ったけど、たしかにアキコとアキコ母親子のお話でもありました。

スダさんとごはん食べに行ってた場面でアキコ母の話をふたりともしていて、いつも飄々としてるようなアキコが、昔の自分をすこし他人事みたいに思い返して当時の気持ちを言葉にしているところ、とてもよかった……

 

羨ましいって言うのはあんまり良くない感じがするけどほんとに羨ましかったので全部言ってみました。

 

とにかくこのドラマにはおいしそうなものがたくさん出てきた!

アキコのサンドウィッチはもちろん、ママの淹れるコーヒー、ナポリタンとオムライス、スダさんと食べた天ぷら、みんなで食べたお肉

 

人間がどんなに頑張ってもどうしようもないときでも、おいしいものが救いになる時ってあるよねえ。

だからわたしは今は自分のためにおいしいものを食べないと!と思った時にきちんと何を食べたら良いかわかる人でありたい。

大事な人たちが元気がないときにも、おいしいものを食べさせてあげたいな